「デジタルが変える教育」を映像で分かりやすく。学習eポータル

デジタル化は教育分野をどう変えるのか? 今回の【学習eポータル】のお仕事は、文部科学省が進めている初等中等教育のデジタル学習環境の整備の一端を担ったアクションである。 詳細は以下のサイトに任せるが、簡単に言えば、GIGAスクール構想で整備された一人一台環境と高速ネットワークを活かし、デジタル教科書・教材や学習ツールなどのソフトウェアの相互運用を確立し、利用者の操作性を向上させるハブの役割を果たすものが【学習eポータル】。 この直感的には分かりづらい【学習eポータル】という仕組みを、関係者がスムーズに理解できるようにプロモーションビデオの形で表現したのが、今回のお仕事である。


ソリューションプランナー

木下信幸

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木下信幸さんのプロフィール:

常に新しい技術に好奇心をもち、新しい発想に挑戦することをこころがけ、最近では Web3.0 や ブロックチェーンの領域においてスタートアップを支援するビジネス開発に取り組むなど、ソリューションプランニングの経験を活かした新規事業の立ち上げに携わっています。

具体的なお仕事内容

この文部科学省が進めている新たな取組みには、沢山のチャンスがありそうでワクワクする一方で、このシステム運用を成功させる上で一番と言って言いほど大事なポイントは、参加者のモチベーションである。つまり、実際に端末を使いこなす児童・生徒、そしてそれを運用する教師、そして、児童・生徒の保護者の協力なしに、この構想は成功しない。 その任務を受け取ったのが、NH木下さんと木村さんである。 この【学習eポータル】を出来るだけ分かりやすく、児童・生徒、教師、保護者に伝え、その有用性について理解してもらうための映像制作がミッションだった。 出来上がった映像はコチラ https://youtu.be/31WglFVLzGk

このプロジェクトのポイント

このプロジェクトのチャレンジングだったポイントについてお聞きした。 まず、この構想やシステムの全体像を簡単に共有化することが非常に難しい。そのために2人は、樹木のような図で具象化し、共有イメージを作った。一つ一つの詳しい話を理解せずとも全体像として理解してもらうこと、そのためのイメージをまずは作成している。 お二人が作ったイメージ図

そして、実際の映像においてイラストを使っていることは、大きな工夫ポイントであった。 イラストを使うことで、デジタルが苦手な人にも「親近感を持ってもらいやすい」「優しいイメージになる」「人肌感のあるトーンにすることが出来る」というような利点がある。今回のターゲットは、先生・生徒・保護者であるが、これを実際に運用する「先生」をコアターゲットに設定している。先生の中にはデジタル領域に明るい人もいるだろうが、一方で、苦手意識を持つ人もいるというところから、親しみが持てる分かりやすい説明になっている。 また、イラストを使うことで、実際に撮影をするよりも「分かりやすく加工しやすい」「人の表情や人数の調整が可能」「子供が多い撮影をする際にコロナの配慮が要らない」というような映像制作の自由度を確保した。

最後に

木下さんは今回のプロジェクトについて楽しそうに振り返ってくれた。 「実は映像作成には紆余曲折あって、映像編集の佳境にデザイナーの木村さんがコロナ感染してしまったので、私が録音立ち合いをしたりしました。それは私のこれまでのキャリアからすると新しい体験。今振り返ると、ドラマがあっていいなぁと、なかなかない経験が出来ました」 木村さんは、今回のような案件はNHらしい案件ではないかと振り返ってくれた。 「クライアントも少人数、こちらも2人で全部やる。なかなかこれまでは出来ない人数やスピード感での仕事だった。依頼者と受託者というよりも一緒に考える協力的なチーム、という感覚だった」と、こちらも楽しそうに振り返ってくれた。

取材・文重田麗子